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飲食店の開業/財務・経営

飲食店カフェ・レストラン・料理屋・居酒屋など)を開業し経営する上では、売上高も重要ですが、それと同等に利益率も重要です。他の業種よりも、仕入単価数十円の違いが経営に影響を及ぼしやすいといえます。そのくらい、コスト意識が重要な業種です。税理士の視点からも、最も競争が激しい業種の1つだと考えております。事実、街を歩きますと、開業後数年以内になくなってしまう飲食店は多くあるのではないでしょうか。


では飲食店を開業する上で、もっとも重要な経費4つに関して簡単にお話したいと思います。


まずは、内装費です。これは、簿記・経理上は建物とか建物付属設備といった勘定科目に分類され、長い期間を通じて減価償却費という形で必要経費化されていく費用です。内装は飲食店の開店後には基本的に修正できませんし、初期投資として最も資金を要する部分ですので、入念に検討する必要があります。「一度工事をしたら変更できない」、このため、ここで失敗すれば後々厳しい状況に追い込まれます。極力低コストで、ターゲット顧客層に合った設計をしましょう。


さて、次に家賃です。家賃は地域性によっても異なりますが(渋谷などはどうしても高くつきがちです)、極力は売上高の10%以下に抑えることが理想です。こちらは固定費であり、後々簡単に変更できるものでもありません。欲をいえば、9%以下に抑えて欲しいところでもあります。


次は材料の仕入高(売上原価)です。仕入高は30%以内に抑えることが理想ですが、実はここが難しいところです。あらかじめ、廃棄してしまう部分の材料費も考慮しなくては、すぐに30%を越えてしまいます。開業前に、どのくらいの材料を廃棄することになるのかも、ある程度計算しておきましょう。


最後に、人件費です。中小企業や個人事業主の場合は、こちらも30%を目安としてください。できれば材料費と人件費を合計したところで55%以下になるのが飲食店の財務としては安心です。


※飲食店は一般的に1店舗だけを出店する場合は、店主や家族が直接働くケースが多いため利益は出しやすいといえます。ただ、他店舗展開をした場合には、その店舗の店主に対する給与が生じますので、目標売上や必要経費に関する問題は非常にシビアになってきます。


損益分岐点という重要な指標

ここでは、損益分岐点という指標について述べています。カフェやレストラン、居酒屋のような飲食店の場合は、この損益分岐点をしっかりと把握することから、必要な売上高を算定しておくことが大切です。この指標は、いくら売り上げると黒字になるのかというポイントを示した指標です。ちょっと難しいですが、大切なことですので、軽くでも読んでみていただければと思います。

 

損益分岐点を計算するには、まずは経費を固定費と変動費に分けます。

固定費とは、賃借料(リース料)、人件費、支払保険料、減価償却費、支払利息など固定的に常に生じる費用のことをいいます。開業後に削りにくい費用でもありますので、慎重に検討することが必要なのが固定費であるといえます。

変動費とは、売上高に応じて必要額が異なる経費のことで、材料費が主たるものです。

 

次に、変動比率を求めます。変動比率とは、変動費が売上高の内に占める割合です。

算式は次のとおりです。

変動費率=変動費÷売上高×100

ここで、変動比率が30%だとしたら、売上の30%は常に出て行ってしまうと考えられます。

 

損益分岐点は上記の変動比率を利用して、計算します。

計算式は下記の通りです。

損益分岐点=固定費÷(1-変動費率)

となります。

 

では、少し具体例を挙げてみます。

A店は飲食店(カフェ兼レストラン)を開業してしばらく経過しましたが、経営が少し厳しいと感じていたとします。1ヶ月の売上高と経費を見ると次のようになっています。

売上高 100万
材料費 30万
人件費 30万
家賃 12万
減価償却費 8万
水道光熱費 8万
その他 25万

売上高は100万円、経費の合計額は113万なので、13万円の赤字です。

このままいくと、一年間で156万円の赤字です。

それでは、A店は月に、または1日にいくらの売上を上げればこの状況を抜け出し、黒字になるかを考えて見たいと思います。

変動費が材料費だとすると、変動費率は、30万円÷100万円=30%、となります。

固定費の合計額は83万円なので、損益分岐点は次のとおりとなります。

83万円÷(1-30%)=119万円(小数点以下切り上げ)

つまり、1ヶ月間で119万円を売り上げると、ほぼ損益がプラスマイナス0円となるため、まずはここを目標点にします。

現在の売上が100万円なので、現在よりも19万円多くの売上を計上する必要があります。

月の営業日数が25日だとすると、19万円を25日で按分して、1日あたり7.6万円(7,600円)の売上アップを目指します。そして、この売上アップをするには客単価を上げるか、来客数を増やすか、何らかの策を練っていくことになります。

 

カフェ・レストランや居酒屋など、飲食店を開業して経営する場合、この1日あたりの必要売上を管理することで目標値が明確化できますので、是非計算してみてください。

 

 

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